米ボルグワーナー(BorgWarner)は、モーターと変速機、パワーエレクトロニクスを統合した電気駆動モジュール「iDM」を発表した。同社には、モーターと変速機を組み合わせたモジュールとして「eDM」があり、量産を開始している。iDMは、eDMに専用のパワーエレクトロニクス回路を統合し、小型化した製品。

 iDMには「iDM XS」「iDM S」「iDM M」の三つのバージョンがあり、車両アーキテクチャに合わせて乗用車や小型商用車の前・後車軸に搭載できる。電気自動車だけでなく、エンジンで前輪を駆動し、後車軸に電気モーターを配置するP4ハイブリッド車にも適用できる。

モーター、変速機、駆動回路を一体化した「iDM」
(写真:BorgWarner)
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 iDMは、高効率のパワーエレクトロニクスの統合により、シンプルな構成で損失が低い。さらに車両の駆動力とエネルギー管理を高度に制御するソフトウエアも提供する。

 ソフトウエアは、現在のニーズに合わせて「AUTOSAR」のような一般的なプラットフォームに適合し、車載用電子部品の機能安全規格ISO 26262で最も高い「ASIL D」レベルの実現が可能という。また、現在の車載システムはデータ通信量が増加してきたので、パワーエレクトロニクスは「CAN」や「CAN FD」バスが使えるようになっている。

 iDMは、250~450Vの直流電流で作動し、90~160kWの出力、2500~3800N・mのトルクを発生できる。小型の統合モジュールで拡張性があり、利用できるギア比やモーターサイズの範囲が広いため、顧客の要求に柔軟に対応できるという。