独Deutsche Telekom(ドイツテレコム)は、最新の5Gフィールド試験環境を、ドイツの学術都市ダルムシュタットに構築したと発表した(ドイツテレコムのニュースリリース1)。

出所:Deutsche Telekom
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 同社は既にベルリンやハンブルク港に同様の設備を持ち、2018年1月には世界初とする商用ベース基地局を用いた相互運用性試験を実施(関連記事)。同年8月には、欧州初とする、バスに搭載した5Gアンテナと別車両に積んだ5G CPE(Customer Premises Equipment、宅内通信機器)との通信実験も行っている(ドイツテレコムのニュースリリース2)。これら試験場設備や実験機材には、中国Huawei Technologies(ファーウェイ)の機器類が使われてきたが、今回のダルムシュタット試験場には、スウェーデンEricsson(エリクソン)の商用システムを採用している。

 ダルムシュタットの5G試験ネットワークは、最大64素子のMassive MIMOとビームフォーミング機能を持つ18基のアンテナと6基の基地局で構成される。試験用の3.7GHz帯で動作し、2019年春から本格稼働開始する。

 今回は、ドイツテレコムの5Gアプリケーション開発促進に向けた取り組みとして、同社の運営するインキュベーション施設hubraumに在籍するスタートアップとの協業活動も紹介されている。既に試作プログラムの開発が進められており、現在ベルリンの試験場でフィールド実験を行っている。2019年1月からは、デンマーク、フランス、ポーランド、オランダ、イギリス、イスラエル、フィンランドのスタートアップ15社も参加。VR、AR、バーチャルゲーミング、エンターテインメント、ロボティクス、次世代モビリティーと多岐にわたるアプリケーション試作開発を進めていくとしている。