米MaxLinear社は、電流/温度監視機能を搭載した最大20A出力が可能な電力変換段IC「XR78021」を発売した(ニュースリリース)。ハイサイドとローサイドのパワーMOSFETと、それを駆動するゲートドライバーを1チップに集積したものだ。いわゆるDrMOS系のICである。今回の製品は、一般的なDrMOSにはない電流/温度監視機能を搭載しており、同社は「Smart Power Stage(SPS)」と呼ぶ。マルチフェーズ(多相)の降圧型DC-DCコンバーター制御ICと組み合わせることで、プロセッサーやチップセットに電力を供給するPOL(Point Of Load)コンバーターを構成できる。サーバーやネットワーク機器、通信機器、産業用パソコンなどに向ける。

電流/温度監視機能を搭載した最大20A出力が可能な電力変換段IC
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 温度監視回路と電流検出アンプを集積した。電流監視は、外付けインダクターの直流抵抗(DCR)を利用する。電流検出アンプは温度補償機能を備えているため、高精度な電流検出が可能という。温度監視回路の出力は8mV/℃。電流検出アンプの出力は5mV/A(DCRが0.29mΩのとき)である。温度と電流の監視結果は、ホストマイコンに送信し、信頼性や堅牢性(ロバスト)性の向上に利用できる。いわゆるテレメトリー機能である。

 入力電圧範囲は+4.5〜17Vで、+5Vや7V、+12Vなどの電源レールを入力電力源に想定する。パワーMOSFETのオン抵抗は、+12V入力に最適化したという。出力電圧は+0.6〜3.3Vの範囲で設定できる。ただし、電流監視機能を利用しなければ、+0.6〜5.5Vの範囲で設定可能だ。降圧型DC-DCコンバーター制御ICからの制御信号は、+3.3V振幅の3ステートPWM信号に対応する。パッケージは、外形寸法が4mm×5mm×0.9mmの27端子QFN。動作温度範囲は−40〜+125℃。すでに量産を始めている。価格は明らかにしていない。