人材紹介のヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン(ヘイズ・ジャパン)は2019年2月7日、アジアの5カ国・地域を対象に給与水準などを調査した「ヘイズ アジア給与ガイド」を発表した。調査の対象となった地域は日本のほかに、シンガポール、中国、香港、マレーシアだ。「日本は高度なスキルを持った人材の給与が低い傾向がある」とヘイズ・ジャパンでマネージング・ディレクターを務めるマーク・ブラジ氏は指摘する。

ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパンのマーク・ブラジ氏
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 「特に給与が低い傾向が目立つのが、IoT(インターネット・オブ・シングズ)やAI(人工知能)関連といった高度なIT人材の給与水準だ」とブラジ氏は話す。IoT技術者の最高給与を円換算して比較した場合、日本が1300万円だったのに対し、中国が1410万円、香港が1480万円、シンガポールが1420万円と日本より高かった。調査対象の国・地域で唯一、日本より低かったマレーシアは1000万円だった。

高度IT人材の給与水準の比較
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 マネジメント層を見ても、CIO(最高情報責任者)は中国の4390万円に対し、日本は2500万円だった。「日本はAI技術者やデータサイエンティストなどの高度なIT人材が不足する一方で、給与水準が低い。国際的に人材の奪い合いになっている中、日本の企業は必要な人材を確保するための戦略が求められている」とブラジ氏は指摘する。

 ヘイズ アジア給与ガイドは、日本のほかシンガポール、中国、香港、マレーシアの1244職務の給与水準と、5171人に対して行った雇用の実態調査の結果をまとめたもの。給与水準はヘイズの実績値を採用している。調査は今回で12年目になる。