中国ZTEは2019年2月1日、IHS Markitの協力を得てまとめた白書「5G Best Choice Architecture」 を発表した(ニュースリリース)。制御信号とデータ送信を共に5G NRで行うSA(Standalone)と、制御信号はLTEを利用するNSA(Non-Standalone)について、長期投資やビジネス、性能の面から比較調査し、5Gネットワーク構築にはSAアーキテクチャーの方が適していると結論付けている。

出所:IHS Markit
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 投資の面では、まずNSAについて、初期費用は低いが、既存LTE設備のアップグレードなどを考慮すると、結局はSAより高くなるとしている。一方のSAについては、ホットスポット対応から始める、4G、5G併用基地局の形をとる、クラウドや仮想化技術が使える既存のデータセンターにて基幹ネットワーク構築する、基幹ネットワークには基本機能のみ搭載し徐々に機能を追加する、といった手法によって導入費用を抑えることができるとしている。

 サービス能力の面では、SAアーキテクチャーの採用により、eMBB(enhanced Mobile Broadband、モバイルブロードバンドの高速大容量化)のみならず、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communications、高信頼低遅延通信)やmMTC(massive Machine Type Communications、大量機器接続)などのサービス提供と、ネットワークスライシング技術を使った柔軟なカスタマイズが可能となり、早い段階でSAを採用することで、様々な業界に革新的なサービスやビジネスモデルを提供できるとしている。

 ネットワーク性能の面からは、SAアーキテクチャーを使うことで、シンプルな構造ながら、様々なアンテナ技術や無線基地局などを使った送信が可能になり、カバレッジの改善、大容量化を実現できる。これにより、低コストでのユーザー体験向上が見込めるとしている。

 この5G Best Choice Architectureは、同白書の閲覧サイトから参照可能となっている。

出所:「5G Best Choice Architecture」
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