ソフト開発などを手掛けるITベンチャーのフランジアは2019年2月5日、ブロックチェーン技術を使って開発したゲームを2月末に配信すると発表した。同技術の1つ「Ethereum(イーサリアム)」上でゲームのキャラクターなどを流通させることができ、他のゲームプレーヤーと交換できる。フランジアはブロックチェーン技術の有用な使い道を探す一環としてゲームに着目。今後、デジタル広告など様々な用途を探る方針だ。

「Cipher Cascade」のイメージ画像
(出所:フランジア)
[画像のクリックで拡大表示]

 ゲームの名称は「Cipher Cascade(サイファー カスケード)」。3人1組のチーム同士で対戦するといったミニゲームをプレーするソーシャルゲームで、2月5日に事前登録の受け付けを始めた。スマートフォンやパソコンのWebブラウザーを使ってプレーする。

 同タイトルはゲームの運用にブロックチェーンを使う「Dappsゲーム」と呼ばれる分野のゲーム。DappsはDecentralized Applicationsの略で、非中心や非中央集権型のアプリケーションなどと呼ばれる。

 「ブロックチェーンの社会実装を目指す取り組みの1つ」。同社の呂相吾ブックチェーン部門マネージャーは開発の狙いをこう語る。仮想通貨やICO(イニシャル・コイン・オファリング)に続く有用な用途を探る動きが広がるなか、「情報の主権を利用者自身が持ち、活発に使われる分野としてゲームに着目した」(同)。

 例えばゲーム内キャラクターの開発に、イーサリアムの規格の1つ「ERC721」を使った。ERC721はノンファンジブル(代替性のない)なトークンを発行するための規格で、ゲームのキャラクターなど個性が異なるアセット(資産)を発行したり交換したりするのに向いているとされる。同社はこうした技術を使ったゲームの運営を通じて、ブロックチェーンに関する用途の開拓や技術の蓄積を進める考えだ。