FAプロダクツ(本社東京)と日立システムズ(同)は、工場のスマート化の分野で協業する(ニュースリリース)。協働ロボットやIoT(Internet of Things)を活用したサービスを提供し、業務負荷の低減や生産性向上、技能伝承などを支援する。単純作業や繰り返し作業の自動化、作業品質の均一化などを目的として協働ロボットの導入を検討する企業が増えている他、生産性向上のための稼働監視システムや予防保全システムへの要求も高まっている。両社は協業により、こうしたニーズに応える。

図:FAプロダクツと日立システムズの協業スキーム
図:FAプロダクツと日立システムズの協業スキーム
(出所:FAプロダクツ)
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 今回の協業に基づき、FAプロダクツはスマートファクトリー分野でのコンサルティングや設計に関するノウハウを、日立システムズはITサービスの実績・ノウハウやサービスインフラを持ち寄る(図)。さらに、双腕タイプの協働ロボット「duAro」を展開する川崎重工業などのロボットメーカーとも連携。ロボット事業における知見・ノウハウを組み合わせ、現場業務をロボット化する企画から設計・構築、保守・運用までワンストップで対応できる協働ロボット導入サービスを提供する。

 生産ラインの一部だけにロボットを導入するといったケースにも対応する。人と一緒に作業できる協働ロボットの特性を生かし、既に産業用ロボットを利用している企業だけでなく、新たにロボット導入を検討する企業に対してもサービスを提案していく。加えて日立システムズは、飲食業や物流業などの現場業務を改善するサービスの提供にも取り組む予定だ。

 FAプロダクツは、自動車や電機、半導体、食品などの製造業全般に向けて、稼働監視や予防保全のシステム、生産シミュレーター、ロボットシステムなどをパッケージ化して提供している。2018年5月には、オフィス エフエイ・コム(本社栃木県小山市)やロボコム(本社東京)と共に、展示施設「Smart Factory Conductor LABO」(小山市)を開設(2018年5月16日付ニュースリリース)。「世界最新のリアルなロボット×IoTソリューションの体感」と「SIerの育成」を目指し、ロボットとIoTの活用事例を紹介している。

 一方の日立システムズは、IoTやクラウドを活用したサービスの他、全国に約300カ所のサービス拠点や24時間365日対応のコンタクトセンターを生かした「ロボティクスサポートサービス」を展開(関連記事1)。複数の工場に点在する資産や設備を正確に把握・管理するための「統合資産管理サービス」などを通じ、現場作業のデジタル化も支援している(関連記事2)。