TISとニュータニックス・ジャパンは2019年2月1日、メインフレームなど企業内に残るレガシーシステムの刷新を支援するサービスで協業すると発表した。記者発表会に登壇したニュータニックス・ジャパンの町田栄作コーポレートマネージングディレクター兼社長は「経済産業省が警告する『2025年の崖』にスロープを付ける効果がある」と協業の意味を強調した。

握手するTISの矢野学執行役員(左)とニュータニックス・ジャパンの町田栄作社長
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 「2025年の崖」とは経産省が2018年9月に公開した報告書「DX(デジタルトランスフォーメーション)レポート」に登場した表現だ。報告書は、複雑化・ブラックボックス化したレガシーシステムを使い続けると高度なデータ活用が難しくなり、2025~2030年の間に最大12兆円の経済的損失が毎年発生する恐れがあると指摘。2025年までにシステム刷新を集中的に推進する必要があるとした。

 「実際に日本では約8割の企業が何らかの老朽化したシステムを抱えていて、DXの足かせになっている」。TISでレガシーシステムのモダナイゼーションサービスを担当する矢野学執行役員インダストリー事業統括本部公共事業本部モダナイゼーションビジネス事業本部長はこう明かした。今回の協業で、TISが提供する「Xenlon~神龍 モダナイゼーションサービス」の移行先として、ニュータニックスのクラウドサービスを優先的に提案していく。ニュータニックスのクラウドサービスを使うことで、ベンダーロックインを回避できるとした。

TISとニュータニックスの協業イメージ
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 今後2社は共同してレガシーシステムの刷新に関するセミナーやプロモーションを継続的に展開する。今回の協業により、TISは2022年までに関連サービスを含めて約50億円の受注を目指す。