NECは2019年2月1日、生産ラインへのロボット導入を支援するサービスに乗り出すと発表した。導入コンサルティングから生産ラインの設計、導入作業までを請け負うほか、ロボットの稼働状況を管理するシステムも提供する。2019~2021年度の3年間で累計150億円の売上高を目指す。

NECの共創スペースに設置したモデルライン
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 「ロボット導入トータルサポートパッケージ」の販売を始めた。デンソーウェーブなどのロボットメーカーとの連携と、ICT機器を製造するNECプラットフォームズの工場へのロボット導入で得たノウハウを基にサービスを開発した。ロボット適用工程の提案、ならびに人とロボットの作業分担の検討といったコンサルティング、生産ラインの設計などを経て、多関節ロボットとその動作プログラム、操作パネルや周辺機器を生産ラインに実装する。

 ロボットの稼働データを収集して稼働状況を可視化するシステムも提供する。同システムはNECの産業用IoT(インターネット・オブ・シングズ)基盤「Industrial IoT Platform」上に構築する。

 価格は標準構成で1200万円から。ロボット導入の実績が少ない中~大規模の製造業向けで、2021年度までに100社への提供を目指す。約6カ月間かかるロボット導入ラインの構築期間を半分以下にできると見込む。NECの松下裕執行役員は「生産ラインの設計・構築からIoT基盤、分析サービスまで全領域を提供できるICTベンダーは(当社の)ほかにない」と話した。

NECの松下裕執行役員
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 NECは「NEC DX Factory」を掲げている。工場内のモノや人、設備の動きを全てデジタル化し、シミュレーションによる製造革新やデータ分析に基づく自律制御などを実現するコンセプトだ。個体識別や生体認証、画像検査などのソフトウエアや、IoT基盤上に構築した可視化や分析のアプリケーションを製造業に提供中で、生産ラインの改善につながる分析サービスなども提供している。DX Factory関連事業は2019~2021年度の3年間で、累計1500億円の売上高を目指す。