ルネサス エレクトロニクスは、家電機器や産業機器、OA機器などに向けたモーター制御用32ビットマイコン「RX24Tグループ」と「RX24Uグループ」に、動作周囲温度の上限を+105℃に引き上げた製品「RX24T Gバージョン」と「RX24U Gバージョン」を追加した(ニュースリリース)。両製品とも、2019年1月31日に量産出荷を開始した。

 同社によれば、熱風や熱湯を扱う家電機器において、高温になる箇所に回路基板を配置したいというニーズが増しているという。例えば、食器洗い機やIHクッキングヒーターなどでは、庫内やヒーター面は広げつつ、コンパクトに設計されることが求められるため、回路基板を設置するスペースが制約される。このため基板面積が縮小され、その結果として基板の放熱性が下がり、基板が高温になる場合が増えているという。

 今回、こうしたトレンドに対応するために、高温なスペースや高温な基板上でも動作可能なマイコン製品を用意した。高温環境下で動作するマイコンの採用により、機器設計の柔軟性が高まり、機器の小型化を進めることが可能になるという。

 「RX24Tグループ」と「RX24Uグループ」は2個のモーターを同時にインバーター制御可能な32ビットマイコンである。前者は2016年3月に発表され(関連記事)、その後マイナーアップグレード品として後者が投入された。例えば、プログラマブル・ゲイン・アンプ(PGA)が向上した。RX24Tでは増幅倍率が2~4.444倍でシングルエンド入力の対応だったが、RX24Uでは増幅倍率が2~13.333倍で疑似差動入力にも対応した。両グループの既存製品の動作周囲温度は-40~+85℃である。今回のGバージョン製品では、それを-40~+105℃に広げた。

「RX24Tグループ」マイコンの機能ブロック図。ルネサスの図
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「RX24Uグループ」マイコンの機能ブロック図。ルネサスの図
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