パソコンを使った定型作業をソフトウエアのロボット(ソフトロボ)で自動化するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)のツールベンダー、米ユーアイパス日本法人は2019年1月30日、最新の技術動向などを発表するイベント「UiPathForward Japan 2019」を東京都内で開いた。基調講演のなかで、2019年は同社が提供するRPAツール「UiPath」をクラウド経由で提供するサービスや、より簡単に開発できる開発環境などを提供していくことを明らかにした。

UiPathForward Japan 2019の会場の様子
[画像のクリックで拡大表示]

 基調講演に登壇した同社の長谷川康一CEO(最高経営責任者)は「2017年2月に日本法人を設立して2年で780社の顧客企業にRPAツールのUiPathを利用してもらえるようになっていて、UiPathの使い手は1万人程度に及んでいる。今後、高いスキルを備える使い手の数を100倍に増やせるよう、様々な施策を展開していきたい」と説明した。

長谷川康一CEO(最高経営責任者)
[画像のクリックで拡大表示]

 具体的には、UiPathをクラウド経由で提供する「RaaS(ロボット・アズ・ア・サービス)」や、ソフトロボの仕様をまとめたExcelファイルを読み込ませるとソフトロボを開発できる開発環境「Studio X」を提供していく。加えて、完成したソフトロボを流通できるマーケットプレイス「UiPath Go!」や、教育プログラムの拡充を進める。いずれも2019年6月から順次提供していくという。

 長谷川CEOは「パソコンを使った現場業務に精通する人たちが自らUiPathを使えるように支援していくことで、現場の人たちを中心に据えたデジタルトランスフォーメーションを企業は推進できるようにしていく。現場の人たちに対しても、人にしかできない仕事に専念できる働きがい改革を進められるようにしていきたい」と話す。

米ユーアイパスのダニエル・ダインズCEO
[画像のクリックで拡大表示]

 基調講演には米ユーアイパスのダニエル・ダインズCEOも登壇した。日本のRPA市場について「パソコンで作業する現場に複雑な手作業が多く残っていることもあり、ここ1年でRPAが急速に進んだ。この1年で日本はRPA分野でグローバルのリーダーに立ち、活用や普及の面でグローバルスタンダードを確立しつつある」と評価。「パソコンを使った日々のルーチンワークから働く人を解放できるように支援していきたい」と意気込みを語った。

 このほか基調講演には「経費精算といったパソコン作業をRPAで自動化した初の国会議員」として、石原伸晃自由民主党衆議院議員も登場した。

石原伸晃自由民主党衆議院議員
[画像のクリックで拡大表示]

 RPAに関心を持ち、UiPathの開発トレーニングを3時間受けて、パソコン作業を自動化させたという。石原議員は「政府は現在、働き方改革を推進している。RPAのさらなる普及で日本全体が元気になり、働き方は良い方向へ大きく変わっていくだろう」と期待感を示した。