サイバネットシステムは、VR(仮想現実)を利用した設計レビュー支援システム「バーチャルデザインレビュー」の新版「同V3.0」の提供を開始した(ニュースリリース)。新版には、3Dモデルの部品を個別に移動する機能や、自社の工具を登録する機能などを加えている。

 同システムは、3D-CADデータを変換することなく直接VR空間に投影させ、遠隔地のメンバーを含む複数人がコミュニケーションをとりながらレビューできるようにするもの(図1、関連記事)。手戻りや設計変更などの情報を共有することにより、設計レビュー業務のコストと時間の削減を図れる。

図1:「バーチャルデザインレビュー」の使用イメージ(出所:サイバネットシステム)
[画像のクリックで拡大表示]

 新版では、VR空間において3Dモデルを部品ごとに分けて動かせるようにした(図2)。実寸大で設計した製造装置や生産設備などの3Dモデルを表示できるので、設備・工程設計の段階で組み立てのしやすさや組付手順の確認が可能だ。

図2:CADデータの部品を個別に動かす機能のイメージ。VR空間でコントローラーを使ってタイヤを着脱できる。(出所:サイバネットシステム)
[画像のクリックで拡大表示]

 自社で使用している工具の3Dモデルを登録し、VR空間に表示する機能も追加した。任意の工具をVR空間に表示して製造設備や製品との干渉をチェックするなど、作業性を確かめられる。そのため、デザインレビューだけでなく生産技術部門のトレーニングにも使える。

 同システムは60種類以上の3D-CADに対応(直接接続)できるが、3D-CADデータをインポートすることも可能。新版では、このインポート機能に対応するCADファイルの種類を増やした。STEPやJTなどの中間ファイルだけでなく、「CATIA V5」(仏Dassault Systemes)や「SOLIDWORKS」(同)、「NX」(米Siemens PLM Software)、「SolidEdge」(同)、「Inventor](米Autodesk)、「REVIT」(同)などのネイティブファイル形式に対応した。ただし、一部はオプションでの対応となる。

 その他、VRで見ている画面のキャプチャー画像をGUIでそのまま作成する機能を追加。複数人で同一のVR空間の中を見ているとき、自分の視点を他のメンバーに同時に共有させる機能なども持たせた。