東北大学の産学連携活動拠点の1つである産学連携先端材料開発センター(MaSC、仙台市、東北大学片平キャンパス内)は、同センター内に新たに設置した「マルチマテリアル研究拠点」をアピールする「キックオフシンポジウム」を2019年1月10日に都内で開催した。マルチマテリアルは、CFRP(炭素繊維強化樹脂複合材料)とアルミニウムやチタンなどの金属といった異種材料を最適に組み合わせて利用する技術を指す。研究拠点の設置により、航空機向けのマルチマテリアル新材料の実用化を目指す企業との共同研究をさらに推進する狙い。

東北大学の産学連携先端材料開発センター
(出所:東北大学)
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 同シンポジウムで東北大の産学連携担当の矢島敬雅理事は、「マルチマテリアル研究拠点では“BtoUtoB”を実現したい」とぶち上げた。大学(U)が仲立ちすることで、企業間取引(BtoB)をより柔軟にできるようにして企業群の連携を活発にする。矢島理事は「次世代航空機などの開発では多様な新技術が必要になる。部品の設計・製造企業が大学を仲立ちとして、部品のユーザー企業と連携するなど、基盤研究開発から部品開発、設計、その事業化までを企業群同士の産学連携によって実現する時期に入っている」と説明し、「BtoUtoBを東北大の産学連携モデルとしていくべく力を入れている」と語った。

 同拠点では、日本での新世代旅客機となる「ポストMRJ」向けの材料・部材・部品の開発・設計手法を研究開発する。中でもCFRP(炭素繊維強化樹脂複合材料)とアルミニウムやチタンなどの金属を最適に組み合わせた「マルチマテリアル部品」の設計手法・製造手法などに力点を置く。航空機向けの材料開発や部品・アッセンブリなどを設計開発・製造を担う企業との産学連携を目指し、次世代航空機向けに産学連携の研究開発を態勢を作る。