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 楽天は2019年1月10日、スタジアム内での飲食やグッズなどの購入を原則としてキャッシュレスで決済してもらう「スマートスタジアム構想」を発表した。プロ野球チーム「東北楽天ゴールデンイーグルス」とプロサッカーチーム「ヴィッセル神戸」のホームスタジアムで、2019年の開幕戦から実施する。

 チケットや飲食、グッズなどを販売する店舗や観客席の売り子が、原則としてキャッシュレス決済のみを受け付ける。「万が一のために現金を取り扱える店舗も残すが、店舗数はごくわずか」(楽天)の予定。楽天イーグルスのホームスタジアム「楽天生命パーク宮城」では約150店舗と、平均100人程度の売り子のすべてが、電子マネーやQRコード、クレジットカードでの決済に対応する。ヴィッセル神戸のホームスタジアム「ノエビアスタジアム神戸」も25店舗すべてが原則キャッシュレス決済になる。

売り子販売における「楽天ペイ(アプリ決済)」による決済の様子
(写真:楽天)
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 楽天生命パークでの2018年シーズンの決済は、現金が7割で電子マネーなどキャッシュレス決済が3割だった。楽天は来場者の利便性やポイント獲得、店舗や売り子の会計手続きの円滑化などの利点を重視して完全キャッシュレスに向けた取り組みを決めた。対応する決済手段はスマホアプリ決済サービス「楽天ペイ(アプリ決済)」、電子マネー「楽天Edy」、各種クレジットカードおよびデビットカード。楽天生命パーク宮城の87店舗では「楽天ポイントカード」によるポイント決済にも対応する。

 一定の条件でビールを半額で販売にするなどのキャンペーンや、楽天Edyカードの発行や楽天ペイのアプリ利用を手伝う「キャッシュレスデスク」の設置などでキャッシュレス決済の利用を促進する。楽天生命パーク宮城には楽天Edyのチャージ機を約100台設置する。

 楽天はスマートスタジアム構想として、モバイルを活用したサービスや演出、試合や動画コンテンツの活用、次世代の観戦スタイルの提供なども検討している。