独自の細胞培養技術による培養肉などの細胞農業製品の事業化を目指しているインテグリカルチャー(東京・文京、羽生雄毅代表取締役)は2018年5月25日、第三者割当増資によって3億円の資金調達を実施したと発表した。引受先は、リアルテックファンド 、Beyond Next Ventures、農林漁業成長産業化支援機構(A-FIVE)、MTG、ユーグレナ、北野宏明・ソニーコンピューターサイエンス研究所代表取締役社長、その他の投資家としている。

 同社は2015年10月の創業。将来の食糧不足を視野に入れ、細胞培養技術によって作られた食品などの細胞農業製品を消費者の手の届く価格帯で提供することを目指して安価で大量に細胞を培養する技術の開発を行ってきた。

 従来の細胞培養に用いる培養液には牛の胎児の血清が含まれている他、培養時には各種の成長因子などのサイトカインを添加する必要があり、これらが培養コストが高くなる主因となっている。そこで、インテグリカルチャーでは、まず培養液について、通常の培養液に含まれる牛胎児血清(FBS)を、一般の食品を原料とするFBS代替物に置換することで価格を大幅に低減する見通しを付けた。培養液のコストは、従来品の1万分の1以下の1L当たり10円以下になるという。

2017年にインテグリカルチャーが鶏肝臓細胞を培養して試作した鶏フォアグラ(調理済み)
[画像のクリックで拡大表示]

この先は会員の登録が必要です。今なら有料会員(月額プラン)が4月末まで無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら