カシオ計算機は、革や布といった素材の質感を専用のシート上に表現する「2.5Dプリントシステム “Mofrel(モフレル)”」を2018年4月にデンソーへ納入したと発表した(図1、ニュースリリース関連記事)。デンソーは同システムを、製品開発における試作や要素技術の開発に活用する予定だ。

図1:「2.5Dプリントシステム “Mofrel”」による出力例
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 同システムは、専用シート「デジタルシート」と出力装置「DA-1000TD」、データ処理ソフトから成る(図2)。電磁波を照射することでシートの任意の位置を膨張させ、凸部(バンプ)を形成。その後、表面にインクジェット印刷し、さまざまな素材の触感や色を表現する。加工にかかる時間は、A4判のシートで約5〜9分。金型を新たに起こす必要がないため、コストも抑えられるという。カシオによると、ファブリック素材にエンボス加工を施した場合、従来はA3判の仮型作成に約25万円・約1.5カ月かかっていたが、同システムでは約5000円(シート代:2000円、インク代:200円、出力装置償却費:2800円)・約1日と、コストと時間をそれぞれ約1/50に圧縮できる。

図2:出力装置「DA-1000TD」
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