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図●シチズン電子のWebサイトにメッセージを記した同社社長の郷田氏
「高品質企業を目指す」「より品質の高い、より信頼性の高い製品づくりを追求している」とある(2018年2月9日時点)

 シチズン時計は2018年2月9日、子会社であるシチズン電子(本社山梨県富士吉田市)が起こした品質不正問題に関する調査報告書を第三者委員会から受領した(同報告書の要約版)。同報告書の調査により、[1]製造拠点の偽装の詳細や、[2]生産国表示偽装、[3]品質データ偽装、が明らかになった。この調査報告書の結果を受けて、経営管理責任などを理由に同社取締役社長の郷田義弘氏が同日付で退任(図)。同じく同日付で、不正を認識・容認していた常務取締役の渡辺高久氏が取締役に降格し、品質データ偽装に関与した同社取締役石井廣彦氏は退任した。

 [1]の製造拠点の偽装では、2017年11月に同社で顧客に対して製造拠点を偽って製品を出荷していた事実が発覚。第三者委員会を立ち上げて調査を行ったところ、その詳細が明らかになった。製品は、LED部品とスイッチ、リモコンセンサーなどである。

 シチズン電子は顧客との間で製造拠点と生産量を取り決めた。ところが、生産量を満たせない時に、異なる製造拠点で生産した製品を正しい製造拠点で造られたものと偽って出荷した。具体的には、偽った製造拠点を示すロット番号を出荷ラベルに印字し、これを製品に貼付して顧客に納入していた。

 製造拠点を偽った製品を出荷していた期間は、2010年4月から2017年6月の約7年2カ月にわたる。対象となる製品は、LED部品が69機種、スイッチ部品が52機種、リモコンセンサーが45機種の合計166機種。出荷した顧客は119社で、出荷個数の合計は約13億3300万個におよぶ。

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