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 ブラックボックス化した基幹系システムを2025年ごろまでに刷新しない場合、DX(デジタルトランスフォーメーション)の阻害要因になる―。経済産業省は2018年9月に発表した報告書「DXレポート」で、既存システムの老朽化がもたらす最悪の将来シナリオを「2025年の崖」と表現した。崖に落ちた場合、国内企業のIT予算の9割以上が運用費に回る他、システムトラブルのリスクが高まり、最大で年間12兆円の経済損失を生むと試算する。

 崖を乗り越えるべく、多くの企業が今、基幹系システムの刷新を進めている。マイクロサービスなどの先進技術をどう取り入れるか、技術的負債をいかに解消するか、DX推進体制をどのように整えるか。最新事例を基に解説する。

出典:日経SYSTEMS、2019年12月号 pp.32-43
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