COBOLを利用し、活気ある開発現場の事例を見てきた。ここからは、日経 xTECHが2019年3月に実施した「COBOLに関する実態調査」の結果を基に、COBOLを取り巻く多様な実態に迫っていこう。COBOLの利用実態に加え、エンジニアがイメージする短所や長所についても見ていく。

 生誕60年を迎えたCOBOLはここ最近、情報処理技術者試験からの除外が決定したり、厚生労働省の統計問題の元凶として扱われたりするなど、何かと「お荷物」のようになっている。では、COBOLは本当にお荷物なのだろうか。

 調査ではまず、COBOLを使ったシステムの開発・運用・保守の経験を聞いた。その結果、回答者1348人のうち、85.7%に当たる1155人がCOBOLの経験があると答えた(図2)。実に8割以上の回答者が何らかの形でCOBOLと関わっている。

図2●COBOLの経験年数
(回答者数:1348人)
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 経験年数を見ると「10年以上~20年未満」が最も多く、23.7%を占めた。また、10年を超える経験者も多く、およそ半数に達した。

 では、COBOLを使ったシステムは企業内にどれぐらいあるのか。次に、COBOLを使ったシステムの有無を聞いた。ユーザー企業の場合は自社社内、IT企業の場合は担当企業の状況を答えてもらった。

 その結果、COBOLを使ったシステムが「ある」という回答は、実に61.6%に上った(図3)。2000年代以降にその多くがリプレースされたとみられたが、実際は全く違った。約6割に上る企業で、いまだにCOBOLシステムが稼働している状況だ。

図3●COBOLシステムの有無
(回答者数:1348人)
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