〈イラスト:小林 ちか子〉
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 部下のリカバリーを支援するには、成功体験を積み重ねてもらうことが大切だ。自身が何かを成し遂げたという成功体験を重ねることで自信を取り戻し、リカバリーの促進につながる。いわば正のサイクルを回せるようになるのだ(図8)。

図8●リカバリーに欠かせない正のサイクル
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 こなしたタスクに対して、リーダーやチームメンバーが成果を承認する。これにより、部下が自信を深めて、新たなタスクへのチャレンジを試みる。新たなタスクの成果が承認されることで、潰れた部下はさらに自信を深めていく。このような一連の流れが正のサイクルである。

 部下に成功体験を積み重ねてもらうには、大きく2つの手法が有効である。1つは、取り組みやすい仕事を与えて、1つでも多く課題を達成し、成果を出してもらうこと。もう1つは、達成した仕事の中でできた部分に焦点を当てることだ。

 1つ目の手法から説明する。成功体験を積み重ねるには、目標の難易度設定が重要だ。ポイントは、大きすぎる目標にしないことである。タスクを細分化して小さくし、1つひとつを承認していくことで達成感を得てもらうのが安全だ。

 潰れた部下がタスクをこなす際は、チームメンバーのサポートが大事だ。潰れた部下は、自分に自信が持てない状態に陥っている。部下1人ではなく、2人以上で作業を進める。サポートできる先輩エンジニアと一緒に作業に当たってもらうのも効果的だろう。先輩エンジニアの作業を見ることで、自分にもできそうだと前向きな気持ちになってもらうことが重要である。

 例えば、先輩エンジニアがクライアントへ的確なヒアリングをしているのを見てもらうといったことが有効だ。メインエンジニアとしてではなく、先輩をサポートする部下という立場で参加してもらう。また、部下と良い人間関係を築いている先輩エンジニアとペアプログラミングで開発するのもよいだろう。

 ここで注意したいのは、潰れた部下より圧倒的にスキルが高く、高圧的な人をサポートに付けないことだ。「自分には無理だ」と感じて落ち込んでしまうことがある。少し努力をすれば追い付けそうなレベルの人をサポート役にすると効果的である。

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