4月から新年度が始まり、新しくリーダーに任命された人や異動で別のチームリーダーになったという人は多いはずだ。部下のサポートに頭を悩ます新リーダーもいるだろう。あなたが担当するチームに以下のような部下はいないだろうか。

 「昔は仕事が速いと評判だったのに、自分が異動してきたらどうも元気がなく、仕事が期限に遅れがち」「自信がなさそうで発言が少なく、周囲とコミュニケーションを恐れている」といった部下だ。このような部下は、強いストレスが続き、スランプに陥った状態なのかもしれない。この状態を本特集では「潰れる」と表現することにする。

 では、潰れてしまった部下が自信を取り戻し、以前のように仕事をするには、リーダーとしてどうサポートすればよいのだろうか。ここでは、潰れた部下のリカバリー法を解説する。

潰れやすい部下の3つの特徴

 リカバリーの話に入る前に、部下がなぜ潰れてしまうのかを考えてみよう。その理由は、大きく内的要因と外的要因に分けられる。

 内的要因は、部下の性格に起因するものだ。潰れやすい部下は、「真面目」「完璧主義」「繊細」という3つのいずれかの特徴がある、または3つのうち複数の特徴を持っていることが多い。

 真面目な人は責任感が強く、決められたことをきっちり行う人が多い。周囲の期待に何としても応えたいという気持ちが強い半面、他者からの評価を気にしがちで、評価によって一喜一憂しやすい側面もある。

 完璧主義の人は、高い理想を追い求めて自分のあら探しをする。その分仕事の完成度が高い傾向はあるが、足りない部分を気にしがちだ。ささいなミスで「自分はまだまだだ」と自分自身に駄目出しをして、自らを精神的に追い込んでしまう。

 繊細な人は、人の心の機微によく気づき、外部からの刺激に敏感である。このような人は、他人の言葉や自身の失敗などで傷つきやすい。

 ポイントは、いずれの特徴も人の性質であり、うまく使えばプラスに作用するということだ。ところが、潰れた状態が長く続いてしまうとマイナス面が強く影響し、結果としてパフォーマンスの低下につながる。

 パフォーマンスの低下によりミスをしてしまい、自己評価が下がる。周囲からのネガティブな指摘や評価で自信をなくし、信頼されてないと感じてしまう。ネガティブなイメージばかりになり、パフォーマンスが上がらず、さらにミスを重ねる。このような負のサイクルが回り続け、精神的なダメージが蓄積していくのだ(図1)。

図1●精神的な落ち込みを加速する負のサイクル
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