Pythonは、AIやデータ分析で使われるケースが多い。ただ、これはAIやデータ分析の技術者や研究者が当初、こぞってPythonを使ったことでツールやノウハウが豊富になった点が大きい。一方で、こうした特徴とは別に、Pythonの言語仕様としての強みもある。

 そもそもPythonには、言語の仕様として大きく2つの特徴がある。1つは「少ない記述量ですぐ動かせる」、もう1つは「読みやすいプログラムになる」だ。

 少ない記述量ですぐ動かせるという特徴は、Pythonがいわゆる「軽量プログラミング言語(Lightweight Language)」だからだ(図6)。軽量プログラミング言語とは、短い記述で動作し、かつすぐに動作を確認できるように設計されたプログラミング言語のこと。Python以外では、RubyやPHP、Perlなどが代表格だ。

図6●軽量プログラミング言語(軽量言語)の特徴
[画像のクリックで拡大表示]

 ちなみに「軽量」というのは、動作が速いという意味ではない。ソフト開発で手軽に扱えるという意味だ。軽量プログラミング言語は記述量が少なくて済む。同一処理ならCやJavaよりもPythonの方が記述量が少なくなる。記述量が半分以下で済むことも珍しくない。逆に動作速度は、CやJavaといった他のプログラミング言語に負ける場合が多い。

 そして、Pythonなら動作をすぐに確認できる。一般にCやJavaで作成したプログラムは「コンパイル」や「ビルド」といった作業を実施して、プログラムを動かすためのファイルを作らなければならない。一方、Pythonをはじめとする軽量プログラミング言語なら、コンパイルやビルドが不要であり、記述したプログラムをそのまま実行できる。

 こうした特長を生かすと、プログラムを素早く作成できる。ブリヂストンの森氏は「プロトタイプを素早く作って、現場でフィードバックをもらって改修するような使い方に向く」と話す。いわゆるアジャイル型の開発と相性が良いのだ。

この先は有料会員の登録が必要です。「日経SYSTEMS」定期購読者もログインしてお読みいただけます。今なら有料会員(月額プラン)が2020年1月末まで無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら