今回はデプスカメラ(深度計測カメラ)を紹介しよう。デプスカメラは米マイクロソフト(Microsoft)の「Kinect」で大きな話題になり、近年はマイクロソフト「Windows Hello」や米アップル(Apple)の「Face ID」などを通して、顔認証の目的でごく一般に使われるようになってきた。デプスカメラを使って測定した結果を自由に扱えれば、顔認証以外のさまざまなIoT(Internet of Things)システムに応用できる。

 そこで今回、紹介するのが米インテル(Intel)のデプスカメラ「Intel RealSense Depth Camera D435i」だ(写真1)。D435iは2つの赤外線カメラで物体の存在を受信し、その視差から物体の距離をリアルタイムに測定する。最大で10メートルの奥行きを検知可能だ。利用者は複雑な計算をする必要はない。D435iは結果のみを利用者に提供する。

写真1●Intel RealSense Depth Camera D435i
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 深度映像の解像度は最大で1280×720ピクセル、フレームレートは最大で90fps(frames per second、フレーム/秒)だ。通常のカメラ(RGBカメラ)も装備されており、こちらは1920×1080ピクセルの解像度で30fpsとなっている。

 D435iにはさらに「IMU(Inertial Measurement Unit)」が搭載されている。IMUとは、ピッチ、ヨー、ロールといった軸で立体の動きをリアルタイムに測定するためのユニットで、具体的にはジャイロスコープと加速度センサーで構成する。とりわけ動くものにD435iを装着して利用する場合には重宝するだろう。

 筆者はインテルの公式WebサイトからD435iを直接購入した。Intel RealSense Depth Cameraシリーズには、「D435(モデル名にiが付かない)」というモデルも販売されている。iが付かないD435は、前述のIMUが搭載されていない。見た目はD435iとまったく同じなので購入の際には注意してほしい。

 本体価格は199ドルで、送料を併せて日本円で2万6000円弱だった。到着時には輸入品に課税される内国消費税と手数料で2000円強を現金で徴収されるため、トータルで2万8000円程度になる。少々高いと感じるかもしれないが、これだけの機能を詰め込んだ装置がこの程度の価格で使えるというのは魅力的だ。

 ホストPCとの接続はUSB3.1を採用している。D435i側のコネクターはUSB-Cだ。USBケーブルは同こんされているので心配はいらないだろう。また、ミニ三脚まで同こんされているので重宝する。

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