近年、「Bluetooth Low Energy(BLE)」をサポートしたセンサー製品が数多く登場している。BLEは安価であると同時に省電力でもあり、IoT(Internet of Things)の実現には欠かせない通信方式になっている。BLEをサポートしたセンサーの種類を見ても、温度や湿度といった特定のセンサーだけを搭載した製品から、複数のセンサーを組み合わせて搭載した製品まで様々だ。

 複数の種類の計測データを知りたい場合、知りたいデータ別にいくつもセンサーを設置するのは、コスト、管理の面から手間がかかりナンセンスだ。かといって、自分の目的に合ったセンサーを1つのきょう体に収めた製品を見つけるのも手間がかかる。IoTを実現するうえで、目的に計測データを取得できるセンサーを見つけるのは簡単ではない作業の1つだ。こういったセンサーに関する悩みを解決するのが、今回紹介するオムロンの環境センサー「2JCIE-BL01」だ(写真1)。

写真1●オムロンの「2JCIE-BL01」
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 2JCIE-BL01の特徴は、ボタン型電池を内蔵した環境センサーであり、さらに数多くのセンサーがてんこ盛りになっているという点だ。搭載しているセンサーは、温度、湿度、照度、気圧、騒音、そして紫外線の強さを指標化した「UVインデックス」の6種類になる。さらにセンサーからの計測値を基に、不快指数や熱中症警戒度のデータを出力することもできる。

 サイズは5センチメートルにも満たない非常にコンパクトな製品だ。電池はCR2032で、この手のセンサーではごく一般的に使われる規格だ。筐体の見た目はとても美しく、一般家庭でも違和感なく使えるだろう。

 本連載で紹介するからにはもちろん、2JCIE-BL01はBLEの通信仕様を一般公開している。誰でも自由にこの製品を使ったアプリケーションを開発できる。基本的には、2JCIE-BL01にBLEで接続すれば各種設定や、直近の計測データの取得、計測データのリアルタイムモニタリングが可能となる。

 重要なのは運用前の設定だ。2JCIE-BL01は計測間隔や電波出力レベルの設定ができる。そしてこれらの設定は、ボタン型電池の消耗に影響する。できる限り電池交換をせずに長期間運用したい場合は、計測間隔を長く、電波出力レベルを低くしたほうがよいのは言うまでもない。

 一方で当然、利便性とはトレードオフになる。利用する環境や目的に合わせて、設定を検討することが大切だ。

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