これまですぐに触れることができるIoT(Internet of Things)デバイスや通信技術を紹介してきた。デバイスの通信インターフェースに目を向けると、BLE(Bluetooth Low Energy)やUSBシリアルなど様々な規格を採用している。IoTシステムでは、これらのインターフェースを通して、デバイスからデータを取得したり、デバイスを制御したりしている。こうした仕組みの要となるのがゲートウエイだ。

 ゲートウエイを実現する際に普通のパソコン(PC)を利用することも可能だが、ゲートウエイは一般的に無人の環境で動作し続けることが求められるケースが多く、PCを利用するのが難しい。そこで注目したいのが、ボードコンピューターの「Raspberry Pi」だ。本連載では既にRaspberry Piを使ったIoTの事例をいくつか紹介してきたが、今回はRaspberry Piをゲートウエイで利用する方法を扱いたい。

 IoTシステムの開発においてRaspberry Piは頻繁に利用されている。しかしモック用として使われることが多く、本番での利用は想定していないケースが多いのが実情だ。ところが開発者側からすると、モックを開発して期待通りに動作したら、それをそのまま業務利用の現場で、本番システムとして使いたいのではないだろうか。

 本番向けに過酷な環境でも動作するゲートウエイ装置を新たに購入して、Raspberry Piで動作している環境を移植し、さらにテストするなどしたらコストがかかる。一方でRaspberry Piをそのまま本番でも利用するとしたら、業務利用では心細いと感じるだろう。Raspberry PiのストレージはSDカード、さらにきょう体はホビー向けが中心で、業務利用を考えた場合に心もとないものばかりだ。突然の電源断や電圧変動によるOSやSDカードの破損、熱などによるCPUの暴走、静電気対策など、本番利用に向けて考えるべきことがたくさんある。

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