本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です

 経済産業省と総務省は2018年3月、『カメラ画像利活用ガイドブックver2.0』を策定して公表した。これは、「IoT推進コンソーシアム データ流通促進ワーキンググループ」(座長:明治大学 教授の菊池浩明氏)が2017年1月に公表した『カメラ画像利活用ガイドブックver1.0』に続き、取りまとめられたものである。

 『ver2.0』と『ver1.0』の違いは、リピート分析についての検討が加わった点にある。リピート分析とは、店舗などに設置されたカメラで撮影した来店客の顔画像から抽出した特徴量情報を一定期間保持し、同一店舗もしくは同一事業主体下の複数店舗において、来店履歴や店舗内動線、購買履歴を取得し分析するものをいう。

 言い換えれば、顔画像を手がかりに、その来店客が一度行った店舗や同一事業主下の他の店舗に来ると、以前行った店舗での購買行動等とひも付けし、マーケティングのため分析することである。『ver1.0』で言及していた「店舗内設置カメラによる行動履歴の分析」では、来店客が店舗を出ると同時に特徴量情報を破棄していたが、「リピート分析」では、特徴量情報を一定期間保持することを前提とする。一定期間とは、最初の来店から1年程度を想定している。

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