本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です

 災害ロボットは、度重なる自然災害やテロ事件に対処できるレベルにあるのか。

 米国の災害ロボットの第一人者である、Texas A&M University 教授のRobin M. Murphy(ロビン・M・マーフィー)氏に聞いた(図1)。

災害ロボットを専門に研究しようとしたきっかけは何か。

Murphy氏 1995年4月に起こった米国オクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件がきっかけだ。

 がれきの中から犠牲者を探し出すために、小型ですばしっこく使いやすいロボットが求められていると感じた。

図1 Robin M. Murphy(ロビン・M・マーフィー)氏
Texas A&M Universityコンピュータ科学およびエンジニアリング学部教授。Center for Robot-Assisted Search and Rescue(CRASAR)ディレクターも務める、米国の災害ロボットの第一人者。専門はAI、ヒューマン・ロボット・インタラクション、複合的なロボット利用。米Georgia Institute of Technologyでコンピュータ科学の博士号を取得。現在、緊急時の情報利用のあり方を探求する「emergency informatics」のイニシアチブも率いている。
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 くしくも同年には阪神大震災が起こり、東北大学の田所諭教授もこれを契機に災害ロボット研究を始めたと理解している。

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