本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です

 オムロンが2015年に買収した米Adept Technology社(現Omron Adept Technologies社)のロボットが、日本国内でも徐々に広がり始めた(図1)。

 産業用ロボットの大手メーカーがひしめく日本では、Adept社製のロボットはそれほど普及している訳ではなかったが、Adept社は元々は産業用ロボットを世界で初めて開発した米Unimation社の流れをくむ名門企業でもある(次ページの図2)。

 これまで海外では一定のシェアを築いていたが、国内でもオムロンの販売力に後押しされ、大量導入するユーザー企業が現れてきた。

図1 SLAM型の搬送ロボットが工場内を縦横無尽に動く
アイシンAWは、愛知県の岡崎工場の車載ECUの実装・組み立て工程において、10台のSLAM型搬送ロボットを稼働させている。
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 Adept社は水平多関節のSCARA型、パラレルリンク型、6軸アームなどロボットアームも手掛けているが、日本国内で特に広がり始めているのが搬送ロボット(AGV)である。

 Adept社が2010年に買収した米MobileRobots社のSLAM搭載型移動ロボット「LDシリーズ」だ。電子部品を手掛ける村田製作所、車載部品を手掛けるアイシン・エィ・ダブリュ(アイシンAW)といった企業が、工場内での搬送にこのLDシリーズを適用し始めている。

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