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 コンビニ向け弁当製造など中食事業を手掛ける武蔵野ホールディングスは、自社の工場にロボットを導入した。

 セブンイレブン向けに弁当を製造する子会社の武蔵野が関東地方にある工場など数拠点で、スキューズ製の5軸ロボットを相次いで導入した(図1)。人手不足の解消を狙った。

 今回、ロボットを適用したのは、近年、売り上げが急増している「チルド弁当」の製造工程である。従来のコンビニ弁当は常温で配送・陳列することが多かったが、チルド弁当は冷蔵状態の5度で配送・陳列するため、消費期限が従来の3倍の3~4日となった。コンビニ店舗にとっては廃棄品を少なくでき、販売の機会損失も減らせることから、各コンビニチェーンで取扱量が増えている。

 武蔵野はこうした販売量の増加に合わせ、チルド弁当の製造ラインの人員を十数人ほどに拡充してきたが、今後の人手不足や業務効率化を踏まえて、今回、ロボットを導入した形だ。

図1 セブンイレブン向け弁当の製造にロボット導入
セブンイレブン向けの弁当などの製造を手掛ける武蔵野は、弁当の盛り付けの後工程を自動化すべく、数工場にロボットを導入した。具材とご飯の容器が2層に重なったチルド弁当の製造工程に適用した。容器に蓋を付ける作業などを行う。(写真右:武蔵野ホールディングス)
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盛り付けの後工程に適用

 ロボットを適用したのは、チルド弁当の盛り付け後の工程である。一般にチルド弁当は、麻婆丼やカツ丼、ビビンバ丼など丼ものが多い。チルド弁当では、これら丼ものの具材を食べる直前にご飯に掛けられるよう、容器が2重構造になっている。

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