本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です

 いよいよドローンが都市部の建設現場にも活用の場を広げ始めた。竹中工務店が、ホテルなどから成る東京・飯田橋の複合施設の建設現場にドローンを適用。工事の進捗をデジタル形式で毎日、効率的に把握できるようにした(図1)。ドローンは測量用途で普及しつつあるものの、これまでは郊外の建設現場や土木工事などに使われることが多く、ビルが密集した都心の工事に利用されることは少なかった(図2)。同社の導入は、都市部でのドローン活用の先駆的な事例といえる。

 従来、測量用ドローンは不定期のスポット的な計測が主体でオペレータによる手動操縦も多かった。数回など限られた回数の飛行であれば人が操縦しても問題ないが、工事の進捗を把握するために毎日定期的に飛行させるとなると、オペレータに毎回依頼していては人件費がかさむ。このため、自律飛行型が適している。今回、竹中工務店はドローンベンチャーのエアロセンスの自律飛行ドローンサービスを利用した注1)

図1 都市部の建設現場でドローンを活用
竹中工務店は、東京・飯田橋の現場で、基礎工事にドローンを活用した。ビルや高架道路に囲まれ、電波が入りにくい敷地内をドローンが自律飛行し、掘削土量や杭芯位置の計測を行った。(写真:竹中工務店
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注1)竹中工務店では、2015年4月に首相官邸屋上でドローンが見つかった事件以降、同社社員がドローンを飛行させることを原則禁止している。このため、工事などでドローンを飛行させる場合は、外部のドローン業者に委託している。

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