本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です

 IHIは、民間航空機向けジェットエンジン部品の製造において、ドイツKUKA社の協働ロボット「LBR iiwa 7」を導入した。航空機関連の部品を生産する福島県相馬市の同社 相馬第一工場で、タービンブレード(翼)などの製造工程に適用している(図1)。

 航空機関連の部品は、加工の大半は切削加工機などで実施しているが、その前処理や後処理など従来、人が実施していた細々とした作業をロボットで実施するようにした。同工場はスペースが限られていることもあり、安全柵を不要にしやすい協働ロボットが向いていた。iiwaは7軸で、狭い場所で回り込む動作が可能な点も、省スペース化に生きた。

図1 航空機エンジンの2種類の部品製造に協働ロボを適用
787やA320neo向けの航空機向けジェットエンジンの部品製造にKUKA社の協働ロボット「LBR iiwa」を適用した。GE社のエンジン「GEnx」向けの低圧タービン翼、およびスイスInternational Aero Engines(IAE)社のエンジン「PW1100G-JM」向けの構造案内翼(SGV)、その2種類の部品製造に採用した。(上段左の写真:Boeing社、中央の写真:IHI、下段左の写真:Airbus社、中央の写真:IHI)
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 協働ロボットの領域ではデンマークUniversal Robots(UR)社が大きなシェアを持っており、導入事例も多い。

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