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 アシストスーツの活用が食品リサイクル業界に広がり始めた。兵庫県尼崎市で廃食油などのリサイクル業を営む浜田化学は、自社の再生処理施設「尼崎リサイクルセンター」にATOUN製のアシストスーツを2台導入した(図1)。

 浜田化学はローソンやファミリーマートなどのコンビニ約8000店舗のほか、イオングループなどのスーパー、飲食店1万4000店などを顧客に持つ(図2)。

 今回は、それらの客先から回収してきた油を容器から取り出す「抜缶」と呼ばれる作業にアシストスーツを適用した。油の入った容器は30kg以上あることもあり、従業員には負担となっていた。これを軽減することで人手不足の解消につなげる狙いだ。

 ATOUNはパナソニック発のベンチャーで、旧社名はアクティブリンク注1)。モータで腰の動きを支援するアシストスーツなどを手掛ける。

図1 油脂のリサイクル工場にアシストスーツ
廃食油や食品のリサイクル業を手掛ける浜田化学は、兵庫県尼崎市のリサイクルセンターにATOUN製のアシストスーツを導入した。まず2台購入し、揚げ油や肉の脂身といった重量物を、缶や段ボールなどの容器から取り出す抜缶作業に適用した。
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注1)ATOUNは、2017年4月に社名をアクティブリンクからATOUN(あとうん)に変更した。社名は、商品開発コンセプトの「“あうんの呼吸”で使える」にちなんでいる。

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