本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です

 名古屋大学医学部附属病院は2018年1月に竣工した新棟に、薬剤や検体などの搬送ロボットを導入した。人手が足りなくなる夜間に「外科系ICU(SICU)」から血液や尿などの検体を運び出したり、注射薬などの薬剤を届けたりする作業を豊田自動織機製の4台のロボットが担っている(図1)。エレベータもロボットが自動で搭乗し、複数フロアを行き来するほか、部屋に入る扉の解錠の依頼も自動で行う。

 同病院の病床数は1035あり、2016年度の年間入院患者数は2万4165人にものぼる。毎日1600件以上処方される薬剤や患者から採取する検体など、病院内を行き来する日々の搬送物は莫大な量である。輸血製剤も毎日48パックが消費される。

図1 病院内でロボットが検体を搬送
名古屋大学医学部附属病院は、2018年1月に開所した新棟の外科系ICU向けに搬送ロボットを導入した。看護師などの人手が足りなくなる夜間、外科手術を終えた患者が入院する外科系ICUから、採取した血液や尿をロボットが検査部へ搬送する。
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