本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です

 米Stanford Universityで2018年11月9日(米国時間)、「Bay Area Robotics Symposium(BARS) 2018」が開催された。BARSはシリコンバレーの有力大学であるStanfordとUniversity of California, Berkeley(UCB)が毎年秋に共同で開催する、両大学のロボティクス研究者が自身の研究プロジェクトを紹介し合う催しである。

 参加者の半数は研究者や学生だが、産業界からの出席者も多い。両大学の教員が1人10分間で、学生が2分間で研究プロジェクトを紹介し、その合間にはスポンサー企業も10分間または2分間で研究者の採用を目的としたプレゼンテーションをする。

 スポンサーには手術ロボットの米Intuitive Surgical社や玩具ロボットの米Anki社、自動運転車を開発する米Waymo社や米Lyft社、米Zoox社などのシリコンバレー企業に加えて、中国Huawei Technologies社や独Robert Bosch社、米Toyota Research Institute(TRI)社といったシリコンバレーに研究所を構える大手企業も名を連ねた。両大学を中心にスタートアップや大企業も巻き込んだロボティクスのエコシステム(生態系)がシリコンバレーに形成されていることが、改めて印象づけられた。

 BARS 2018は両大学で現在どのようなプロジェクトが進行しているのかを一覧できる非常に良い機会だった。主たるものを紹介しよう。

図1 UCBの様々な生体模倣ロボット
同大の「Biomimetic Millisystems Lab」が開発する。ゴキブリを模倣した「LoadRoACH」などを開発する。
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