記事の前編


本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です

 2018年4月に産総研に復帰したライフロボティクス創業者の尹氏に経緯と今後の活動の展望を聞いた。(聞き手=進藤 智則)

ファナックへのM&Aを選んだのはなぜか。

 ライフロボティクスはスタートアップであるため、基本的にはIPOを目指して活動していた。ただ、M&Aの提案を多くいただく中で、ファナックからの提案がCOROの事業を伸ばす上でベストの選択だと判断した。

  いろいろな選択肢がある中で、これが最も良いディールだったと思っている。ただ、それ以上の詳細については私からはコメントできない。

現在、産総研ではどのような仕事をしているのか。

ライフロボティクス創業者の尹祐根氏
1996年、九州大学工学部卒。1999年東北大学大学院工学研究科助手。2001年、産総研知能システム研究部門 研究員。2007年12月にライフロボティクスを創業しCTOに就任。2018年4月に産総研に復帰。同年6月より、産総研 情報・人間工学領域 研究戦略部 連携主幹。

 産総研には2018年4月1日付で復職した。その後、6月1日付で研究戦略部 連携主幹という職務に就いた。民間企業との連携や共同研究の戦略を立てるのが職務内容だ。研究所の外との連携を担う仕事といえる。

 産総研では現場の研究員が1年ほど研究現場を離れ、経済産業省に出向したり、研究所内の企画部門の仕事を経験したりなど、研究以外のマネジメント的な職務を経験させ、勉強させる仕組みがある。

  私が6月に研究戦略部に異動したのもその一環だが、私の場合は直近まで民間企業の側に居たので、「研究以外の仕事を改めて勉強する」というよりは、ライフロボティクス時代の経験を産総研の中で生かし、その知見を所内に広めるのが役割だと思っている。

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