Part2では、PoE対応機器を企業に導入する際に注意すべき点を解説する。

 まずはPoE対応機器の接続構成を確認しよう。

 最も基本的な構成は、PoEスイッチにPoE対応ネットワーク機器(受電機器)を直接つなぐ構成だ(図2-1)。

図2-1●PoEを使う際の主なネットワーク構成
(1)はPoEスイッチにつないだネットワーク機器に直接電力を供給するもので、最も一般的な構成。(2)はPoEインジェクター(ミッドスパン)と呼ばれる機器を使った構成。ネットワーク機器にPoEで給電しつつ、PoEに非対応のLANスイッチ経由でデータ通信をしたい場合によく使われる。(3)はPoEパススルーと呼ばれる仕組みを使った構成。PoEパススルーに対応したスイッチは、データ通信と同時に電力も中継する。
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 PoE非対応のLANスイッチを導入済みで、1~2ポートだけをPoEに対応させたい場合には、「PoEインジェクター」という機器を導入する手もある。これは「ミッドスパン」とも呼ばれる。この機器にはACアダプターをつなぎ、その電力を配下のネットワーク機器に送る。無線LANアクセスポイントを数台導入したい場合、PoEインジェクターを使えばLANスイッチをPoEスイッチに置き換える必要がない。

 「PoEパススルー」という接続形態もある。これに対応したLANスイッチは、上流のPoEスイッチから電力を供給され、その電力を下流のネットワーク機器に給電する。PoEで直接給電できる距離は、イーサネットの最大通信距離と同じ100mに限られる。PoEパススルー対応のLANスイッチを導入すれば、PoEで給電できる距離を延長できる。PoEパススルー専用のLANスイッチ製品もある。これは単体ではPoEで給電できないので注意が必要だ。

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