アクセス網がどんどん高速化すると、そこからのトラフィックが集中するコア網も高速化が必要になる。Part3では、膨大なトラフィックをさばくコア網がどうなっているのかを見ていこう。

 インターネットを構成するコア網は、ISPのネットワーク同士が相互接続して構成されている。多くのトラフィックが集まるため、そのバックボーンの帯域はどのネットワークよりも広く設計されている。

 国内シェアトップのインターネット接続サービス「OCN」は、2017年度末で約750万人の契約者を抱える。OCNを提供するNTTコミュニケーションズは、常にバックボーンを増強し続けてきた。

 同社の契約者におけるトラフィック増加は、国内全体と同様の傾向にあるという。やはり2013年ごろに増加のペースが上がった。契約者数は横ばいだが、1人当たりのトラフィックが増え、それが全体のトラフィック増につながっている。

 同社では、半年後のトラフィックを予測し、それを十分賄えるように帯域を増強しているという。OCNのバックボーン帯域は、2000年にはわずか約2Gビット/秒だったが、2013年には約1.9Tビット/秒、2017年には約6.1Tビット/秒にまで増えた(図3-1)。

図3-1●OCNのバックボーン帯域の推移
OCNは国内最大手のNTTコミュニケーションズが提供するインターネット接続サービス。年々増加するトラフィックに対応するため、バックボーン帯域を増強してきた。
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巨大なルーターを光回線で結ぶ

 全国でサービス展開する大規模ISPのネットワークはどのように構成されているのか。NTTコミュニケーションズの例を見てみよう(図3-2)。

図3-2●NTTコミュニケーションズのバックボーン
NTTコミュニケーションズの資料に基づき本誌作成。2018年4月時点でのバックボーン構成。半年後のピーク需要を予測し、それを賄えるように帯域を常に増強しているという。バックボーンは、国内のOCNと海外のGlobal IP Network(GIN)の2つに分かれる。
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 同社のネットワークは、大きく2つに分かれる。国内のOCNと海外接続向けの「Global IP Network(GIN)」である。

 OCNのバックボーンは、東京、群馬、愛知、大阪の4カ所の「コア拠点」で構成されている。各コア拠点には巨大なルーターがあり、それらを長距離・大容量の光伝送装置を介して、光ファイバーで結んでいる。

 GINは、海外接続用のネットワーク。東京/大阪の拠点と世界各地の拠点を海底ケーブルで結んでいる。

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