TCP/IPのネットワークを構築する上で欠かせない機器がルーターである。一口にルーターと言っても、基幹ネットワークを構成する「コアルーター」、本社などの基幹ネットワークをWANなどに接続する「センタールーター」、支社のネットワークをセンタールーターに接続する「エッジルーター」、小規模拠点で使われる「ブロードバンドルーター」といった種類がある。

 それぞれ処理能力には違いがあるものの「異なるネットワークをつないでパケットを転送する」というルーターとしての基本機能はいずれも同じだ。だが最近になって、こうした基本機能とは異なる独自の「便利機能」を提供して差別化を図るルーターが増えている。

 いずれもルーターとして必須の機能ではないものの、企業ネットワークの運用管理を支援してくれる。そのため、最上位よりも中位やエントリーの機器が備えていることが多い。本記事では代表的な便利機能である(1)ローカルブレークアウト、(2)VPN簡単設定、(3)DFS障害回避の機能を解説する(図1)。

図1●最近のルーターが備える「便利機能」
現在市場に出ているルーターの多くは様々な「便利機能」を備えている。代表的な便利機能として、(1)ローカルブレークアウト、(2)VPN簡単設定、(3)DFS障害回避、が挙げられる。
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▼TCP/IP
Transmission Control Protocol/Internet Protocolの略。
▼WAN
Wide Area Networkの略。
▼VPN
Virtual Private Networkの略。
▼DFS
Dynamic Frequency Selectionの略。
出典:日経NETWORK、2019年10月号 pp.36-41
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