AirPodsは2016年にアップルが発売したBluetoothイヤホンだ(写真1-1)。iPhoneなどのスマートフォンやMacなどのパソコンとBluetoothで接続して、音楽などを聴ける。それだけでなく通話をしたり、音声アシスタントの「Siri」を利用したりできる。

写真1-1●充電ケースに入った第2世代AirPods
米アップルが2019年3月に発表したワイヤレスイヤホン「AirPods」の第2世代品。Bluetoothを使って、iPhoneやiPad、Macなどと通信する。
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 小さなきょう体に光学センサーやモーション加速度センサーが内蔵されていて、耳から取り外すと自動的に音楽が停止したり、タップして曲をスキップするなど音楽再生を制御したりできる。発売当時は独特の形状から「耳からウドン」と呼ばれていたが、最近は街中で装着する人をよく見かける。

 AirPodsは1回の充電で最大5時間の音楽再生が可能だ。左右それぞれ4gのイヤホンでそれだけの長時間音楽を再生し、センサーの制御もできるのは「すごい」の一言に尽きる。

新旧2つのBluetooth仕様

 AirPodsのBluetooth通信を調べる前に、Bluetoothの技術仕様を確認しておこう。

 Bluetoothの技術仕様は大きく「Bluetooth Classic」と「Bluetooth Low Energy(BLE)」の2つに分けられる(表1-1)。

表1-1●Bluetooth ClassicとBLEの比較
Bluetoothの規格には、「Bluetooth Classic」と「Bluetooth Low Energy」(BLE)の2種類がある。
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 Bluetooth Classicはバージョン3.0以前からの規格で、最初のバージョン1.0から拡張されてきた。現在は主に最大通信速度が1Mビット/秒の「BR」と3Mビット/秒の「EDR」が使われている。

 BLEはバージョン4.0で追加された規格で、もともとはフィンランドのノキアが独自開発した「Wibree」という技術がベースになっている。消費電力が低く、低コストで実装できるという特徴がある。Bluetooth ClassicとBLEの間に互換性はないが、2.4GHz帯を使う点が共通している。

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