導入したばかりのパソコンや液晶ディスプレー、スキャナーなどのIT機器を見ると、非常に多くの「マーク」が付いていて驚いたことはないだろうか。マークは「CE」や「FCC」といったアルファベットで構成されるものや、郵便局の地図記号に似たもの、ゴミ箱のアイコンなど様々なデザインで、所狭しと並んでいる(図1)。

図1●IT機器には多くのマークが付いている
パソコンや液晶ディスプレーなどの周辺機器、LANケーブルなどには、様々なマークや注意書きが記載されている。
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 本体だけでなく、付属するACアダプターやパッケージにもマークが付いている。1つの製品に同じマークが複数あることも多い。

 また製品によっては10種類以上のマークが付いていることもある。それぞれのマークが何を意味するのか、分かる人は少ないだろう。

マークがないと使えない製品も

 マークの多くは、標準化団体の技術基準を満たして認証を受けたことを示したり、その製品の規格や性能を示したりするために付けられている。

 電波を発する製品などは、国や地域で定められたマークがないと使えなかったり、販売できなかったりする。このため、複数の国や地域に出荷される製品は、それぞれの国や地域で必要なマークをすべて載せている。

 またマークの中には、ベンダーが独自の機能や性能を示すために付けているものもある。例えば無線LAN製品で、機器同士が接続するときに必要な情報を共有する機能や、標準仕様より通信速度を高めた動作モードが搭載されていることを示すマークだ。

 これらのマークの意味を知ることは、機器を適切に選んだり、使いこなしたりするうえで重要だ。ネットワーク技術者にとって不可欠な知識の1つだといえるだろう。本特集では、ベンダー独自のマークを除いた代表的なマークを12種類紹介する。

出典:日経NETWORK、2019年9月号 pp.38-45
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