ネット君 あー、サーバーにアクセスしたのに反応がない!

インター博士 ネットワークのどこかで障害が発生しているみたいだな。

ネット君 障害が発生したら、すぐにわかればいいのに。

インター博士 そのためには、ネットワークを監視する必要がある。

 ほとんどの企業や組織にとって、ネットワークは重要なインフラになっている。ネットワークがつながらなくなると、業務に多大な支障を来す。このため「24×365稼働」、つまり24時間365日、常に停止せずに稼働することが求められる。

 そのために必要なのは、停止しないネットワークを構築することだが、これは容易ではない。ネットワークを構成する機器はいつかは故障する。機器の交換や点検といった保守も必要である。それらに備えるためには、ネットワークの冗長化が不可欠だ。

 加えて重要なのが、ネットワークの状況を常に把握しておくことである(図1)。ここでの「ネットワークの状況」とは、ネットワークを流れるデータ(パケット)の状況だけではなく、ネットワーク機器やサーバー、端末(パソコンなど)といったネットワークを構成する要素の稼働状況を含む。

図1●ネットワーク監視で迅速な障害対応や障害予測を実現
ネットワークの状況を監視していないと、障害が発生してもすぐにはわからない。ユーザーからの連絡で気付くことになるので対応が遅くなる。ネットワークを監視していれば、どこで障害が発生したのかリアルタイムで把握できるので迅速な対応が可能になる。障害の予兆もつかめるので、事前に対策することもできる。
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障害の予兆も検知する

 ネットワークの状況をリアルタイムで監視していれば、どこで障害が発生したのかがわかるので、すぐに復旧作業に取り掛かれる。

 監視によって、障害を未然に防げる場合もある。障害の発生前には兆候が表れることが少なくないからだ。

 例えば、負荷が異常に高くなっている機器は、放置すると性能不足による障害が発生する可能性がある。性能が高い機器に交換することで障害の発生を未然に防げる。

 特定の機器からのエラーパケットが増えている場合には、その機器が間もなく故障する可能性が高いと判断できる。

 冗長化している場合にもネットワーク監視は必要だ。冗長化して予備系統を用意していても、ネットワークの状況がわからなければ、通常系統から予備系統に切り替えるタイミングがわからない。

 つまり、ネットワークを正常に稼働させ続けるためには、冗長化などによる備えと、現状を把握する監視の二つが重要なポイントになる。

ネット君 監視…。ネットワークを見ていればいいんですね。

インター博士 外から眺めていたってわからんだろう。ちゃんと見るべきところを見ないとな。

 一口にネットワークの監視といっても、監視の対象は様々。監視対象によって、「障害監視」「機器状態監視」「トラフィック監視」の3種類に分けられる(図2)。

図2●ネットワーク監視は大きく分けて3種類
ネットワーク監視は、監視対象によって大きく3種類に分けられる。回線や機器の障害の有無を監視する「障害監視」、機器の状態を把握する「機器状態監視」、ネットワークを流れるパケットの状況を把握する「トラフィック監視」である。
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 障害監視は、機器や回線に障害が発生していないか、正常に動作しているかを監視することである。死活監視、キープアライブなどとも呼ばれる。

 機器状態監視は、機器の現在の状態を監視することである。具体的には、CPUやメモリー、ストレージといったリソースの利用状況や残量などを監視する。

 トラフィック監視では、ネットワークを流れているパケットの状況を把握する。例えば、回線の利用率やトラフィックの遅延状況、経路などを監視する。

ネット君 ふむー、ネットワークを利用するうえで監視はとても大事、という結論でよいでしょうか。

インター博士 そうだな、設計や構築について語られることの多いネットワークだが、監視も重要だということを忘れないように。

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