ネット君 人にモノを教えるって難しいですね。

インター博士 ほう、なかなか含蓄のあることを言い始めたな、どうした?

ネット君 「ネットワークモデル」について聞かれてですね、うまく説明できないんですよ。

 ネットワークを学ぶと、必ずと言ってよいほど最初に登場するのが、ネットワークモデルである。OSI参照モデルの7階層を暗記させられた人も多いと思う。

 ネットワークモデルは、コンピューターが持つべき通信機能を、階層構造に分割したモデルのこと。ネットワークモデルと言えば、OSI参照モデルとTCP/IPモデルのどちらか、あるいは両方を指すことがほとんどである。

 ネットワークモデルは、異なるベンダーの機器の相互接続性を確保するために作られ、使われ続けている。

役割や手段を階層化

 ネットワークモデルを理解するうえで重要なのは、「役割が階層化されている」と明確に認識することだ。

 例えば、「大阪城を見に行きたい」と思った場合、考えるべきことはたくさんある。ただ、多くの人は、それらをまとめては考えない。「どの交通機関を使うのか」「切符はどこで手配するのか」「現地での移動や観光は何を参照するのか」など、必要な役割や手段を階層化して考えるだろう(図1)。

図1●目的達成のために役割を階層化
ネットワークモデルの基本的な考え方である階層化の例。大阪城を見に行きたいと考えた場合、「何を使って現地まで行くのか」「現地までの切符はどのように手配するのか」「現地では何を参考にするのか」など役割を階層化し、それぞれで何を選ぶか考える。
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 例えば交通機関については、電車やバス、自家用車などの選択肢が考えられる。切符の手配については、「旅行会社に行って相談する」「インターネットで予約する」「駅で直接購入する」などがあるだろう。

 また、観光案内には、ガイドブックや観光用アプリなどが候補になる。現地に知人がいれば、「知人に案内してもらう」という選択肢もあり得る。

 以上のように、ある目的を達成するには、役割や手段を階層化し、それぞれでどれを利用するのかを考えて組み合わせるのが一般的だ。

 ネットワークにおける通信も全く同じだ。役割や手段を階層化して考える。階層化されたそれぞれはレイヤーと呼ばれる。

ネット君 そうそう、レイヤー。口にするだけでネットワークエンジニアになった気になれる謎の言葉。

インター博士 謎でもなんでもないんだがな。

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