映画「天使にラブ・ソングを」で主演を務めた女優のウーピー・ゴールドバーグ氏が2019年6月、米国で注目を集めました。米テレビ局のトーク番組「The View」で、不正アクセス事件の被害者を非難したからです(図1)。

図1●女優ウーピー・ゴールドバーグ氏が不正アクセス被害に遭った女性を非難
不正アクセスによってヌード写真を窃取された女優ベラ・ソーン氏に対して、「ヌード写真を撮るべきではない」とテレビ番組でコメントした。写真は、コメントを含むテレビ番組の動画を紹介するTwitterへの投稿。編集部で一部修整した。
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 日本でも、不正アクセス被害に遭った個人や企業を非難する人たちがいます。被害者は「自分たちに全く非はない」と断言できないので、第三者から非難されても言い返しにくい状況にあります。ところが今回の被害者は、ウーピー氏に反論しました。どんな事件だったのかを見ていきましょう。

写真を使って脅迫される

 被害に遭った女性は、若手女優のベラ・ソーン氏です。米ディズニー・チャンネルの人気ドラマで主演を務めていました。

 彼女は6月15日、Twitterに3枚のスクリーンショットを公開しました。その中の1枚が、不正アクセス被害に遭ったことを告白したメモでした。

 メモに書かれていた攻撃の流れは、以下の通りです。まず彼女は、クラウドなどに保存していた自身の写真を攻撃者に窃取されてしまいました(図2)。その中には、彼女のヌード写真が含まれていました。

図2●ベラ氏が告白した不正アクセス被害
彼女は不正アクセスで窃取された写真を、自らTwitterに公開することで攻撃者による脅迫を無力化した。
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 攻撃者はこの写真を彼女に送りつけて、脅迫したそうです。彼女はこの脅迫に、窃取された写真を自ら公開することで対抗します。

 彼女が公開した3枚のスクリーンショットのうち、メモ以外の2枚は攻撃者のやりとりをキャプチャーしたものでした。そこには、攻撃者が送ってきた彼女のヌード写真が含まれていました。

 彼女はメモの最後を、「攻撃者はFBIに捕まるだろう」と締めくくっています。彼女はFBIに通報した可能性があります。

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