販売管理システムの更新をきっかけに、業務用のハンディターミナルがパソコンと通信できなくなってしまった。原因究明に難航し、焦る担当者がようやく発見した“犯人”とは。

 複数の機器で同じIPアドレスを使ったことが原因で、ネットワークトラブルが発生することは多い。IPアドレスが重複する理由は様々だが、最も単純なのは複数の機器に手動で同じ固定IPアドレスを割り当ててしまうケースだ。

 すべての機器の固定IPアドレスを自分で割り当てて管理していれば、重複の発見は比較的容易だ。だが、複数の人が勝手に固定IPアドレスを割り当てていて、不運にも重複してしまった場合は見つけることが難しい。重複している機器の存在そのものに気づかないと、原因の究明は一層難しくなる。今回紹介するのはそんなトラブルだ。

通信用アダプターに載せたハンディターミナル。通信用アダプターにIPアドレスを割り当てていて、LANに接続して通信できる
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ハンディターミナルを使うシステム

 トラブルに遭遇したのは、札幌市のジェイ・ソフトでシステム部マネージャを務める松浦 賢さん。同社は、LPガス販売事業者向けの販売管理システムを開発・販売する企業だ。松浦さんは、販売システムを納品したり、システムに対する要望を聞いたりする顧客との窓口業務を担当している。

 トラブルの舞台になったのは、北関東にあるLPガス販売事業者の店舗だ。ジェイ・ソフトのLPガス販売管理システムを以前から利用している。

トラブル発生時の顧客店舗のネットワーク構成
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 自宅の一部が店舗になっており、LANスイッチを介して販売管理システムを動かすパソコンやNAS、プリンター、複合機が接続されている。インターネットに接続するためのルーターは、自宅エリア内にある。

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