無線LANアクセスポイントを後継モデルの最新機種に入れ替えたところ、接続台数が増えると通信速度が低下するトラブルが発生した。メーカーに問い合わせると「性能は向上しているはずだ」との答え。しかし、再現実験をしたところ、予想外の事実が明らかになった。

 ネットワークで利用している製品には寿命がある。長く使っているうちに壊れてしまうこともあるが、メーカーのサポートが切れるために利用を中止しなければならないケースもある。

 サポートが切れる製品を入れ替える場合、同じメーカーの後継製品を選択する人は多いだろう。後継製品は、以前の製品と似たアーキテクチャーを採用し、処理能力が向上しているのが一般的だ。後継製品に入れ替えれば、ネットワーク構成や他の機器の変更が最小限で済み、トラブルに遭う可能性も低くなるはずだ。

 ところが、市場に出たばかりの製品を選ぶと、解決に時間がかかるトラブルが起こることがある。製品に未発見の不具合が残っていることがあるからだ。今回紹介するトラブルは、そうした例である。

サポート切れのアクセスポイントを更新

 システックでネットワークインフラの構築や運用保守などを担当している今井 敦史さんは、自分の担当している顧客の無線LAN環境を更新したときに不可解なトラブルに遭遇した。

 この顧客は、ユーザー企業のシステム部門が独立したシステムインテグレーター(以下、A社)だった。システックでは、この会社の社内ネットワーク環境の一部について構築や運用をサポートしていた。

 A社では、オフィスのフロアーに複数の無線LANアクセスポイントを設置し、そこに社員が使っているノートパソコンなどの端末を接続していた。アクセスポイントは個々に独立しているのではなく、データセンターに設置した無線LANコントローラーからすべての動作を制御していた。

トラブル発生時のA社のネットワーク構成
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 これらのアクセスポイントは、メーカーのサポート切れが近づいており、何らかの対策が必要となっていた。そこで、オフィスがフロアーごと移転する計画に合わせて、アクセスポイントを新しい機種に入れ替えることにした。

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