1Gは、音声通話が主な用途で、アナログ技術がベースである。この時期にモバイル通信の基本的な仕組みが確立した。

 国内で最初の携帯電話サービスとして、電電公社が1979年に自動車電話サービスを開始した。1987年には民営化後のNTTが携帯電話サービスを始めた。

 1988年、KDDIの前身の1つであるIDOが自動車・携帯電話サービスを始めた。さらに1989年には、別の前身であるセルラーグループの1社、関西セルラーがサービスを開始した。

7kgから230gに軽量化

 1979年の自動車電話サービス開始と併せて電電公社が発売した最初の自動車電話機が「TZ-801」である。高さ約88×350×228mmというサイズで、重量は約7kgもあり、車内に据え付けて利用する(写真1-1)。

写真1-1●1Gの携帯端末
マイクロタック以外の端末は、NTTドコモ歴史展示スクエアで撮影した。セルラーグループはKDDIの前身。
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 車外に持ち出したいというニーズに応え、1985年にNTTが「100型ショルダーホン」を発売した。それでも重量は約3kgもあり、文字通り肩から提げて使うものだった。

 NTTは1987年、携帯電話サービスの提供と併せて、片手で持てる携帯電話機の第1号となる「TZ-802」を発売した。重量は約900gまで軽くなった。

 1989年、画期的な端末が上陸した。セルラーグループが、米モトローラ製の「マイクロタック HP-501」を発売したのだ。約300gと従来機より大幅に軽量で、操作キーの部分だけを折り畳みカバーで覆う、いわゆるフリップ式の携帯電話機だ。

 これに対抗するため、NTTドコモはマイクロタックを超える端末を開発、1991年に「ムーバ(mova)」シリーズを発売した。メーカー4社(NEC、富士通、松下通信工業、三菱電機)が製造し、平均重量は約230gとマイクロタックより軽量化した。

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