国内最初のモバイル通信(移動通信)と言われる自動車電話サービスが始まったのは1979年。今年の2019年は40年目の節目に当たる。

 モバイル通信のシステムは約10年ごとに世代交代してきた。今は4G(第4世代移動通信システム)が主流である。また今年は2020年の商用サービスに向け、5G(第5世代移動通信システム)のプレサービスが実施される。これを機に、モバイル通信がどのように進化してきたのか振り返ってみよう。

変遷するモバイルの担い手

 国内におけるモバイル通信サービスは、主にNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが提供している。ただ、過去の各世代でサービスを提供した事業者は現在とは異なり、時期や方式も様々だ。まず大まかな流れを確認しよう(図1)。

図1●移動通信システムの推移
NTTドコモやKDDIの資料に基づき本誌作成。約10年ごとに新しい移動通信システムが登場するが、古いシステムのサービスもしばらくは継続して提供される。NTT系はNTTドコモの前身である日本電信電話公社、NTT、NTT移動通信企画、NTT移動通信網を含む。KDDI系は、KDDIの前身であるセルラーグループ、IDO(日本移動通信)などを含む。ソフトバンク系は、ソフトバンクの前身であるデジタルホン、デジタルツーカー、J-フォン、ボーダフォン、ソフトバンクモバイルなどを含む。
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 1G(第1世代移動通信システム)は、主に1980年代に使われたシステムだ。1Gでは、NTTドコモとKDDIの前身がそれぞれサービスを提供している。具体的には、NTT系は、NTTドコモの前身となる日本電信電話公社(電電公社)や、電電公社が民営化したNTT。KDDI系は、KDDIの前身であるセルラーグループと日本移動通信(IDO)である。

 2Gは主に1990年代に使われた。2Gからは、ソフトバンクにつながる企業も参入し、携帯大手3社が出そろった。NTTドコモ、KDDIの前身であるIDOとセルラーグループ、ソフトバンクの前身であるデジタルホングループとデジタルツーカーグループである。なお、2Gの時代に、デジタルホングループとデジタルツーカーグループが合併してJ-フォンとなっている。

 3Gは主に2000年代に使われた。NTTドコモとKDDIがサービスを提供。ソフトバンク系については、J-フォンを買収したボーダフォンが提供している。

 4Gは2010年代の現在、主に使われている。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクがサービスを提供している。今の携帯大手3社の形が出来上がった。

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