IoT機器として趣味や業務などに広く使われているのが、小型のシングルボードコンピューター「Raspberry Pi(通称ラズパイ)」だ。その実力や応用を見ていこう。

 IoT(Internet of Thing)機器として趣味や業務などに広く使われているのが、小型のシングルボードコンピューター「Raspberry Pi(通称ラズパイ)」だ。これまでいくつものモデルが登場している。最新モデル「Raspberry Pi 3 Model B+」の特徴は、ネットワーク機能を強化したことだ。

最新モデルの「Raspberry Pi 3 Model B+」
[画像のクリックで拡大表示]

 従来のモデルは有線LANが100Mビット/秒にしか対応していなかったのに対し、最新モデルは1Gビット/秒(ギガビット)に対応した。

 また、従来のモデルの無線LANはIEEE 802.11 b/g/n対応で、2.4GHz帯しか利用できなかったのに対し、最新モデルはIEEE 802.11acにも対応し、5GHz帯の電波を利用できるようになった。

 有線LANで電力を供給するPoE(Power over Ethernet)にも対応した。HAT(Hardware Attached on Top)と呼ばれる拡張ボードを取り付けると利用できるようになる。

メリットばかりではない

 ラズパイが広く使われるようになったのは、様々なメリットがあるためだ。

ラズパイのメリット
[画像のクリックで拡大表示]

 まず価格が安いこと。パソコンは一般には数万円以上するのに対し、ラズパイは5000円程度で入手できる。

 また、USBやGPIO(General-Purpose Input/Output)などの豊富なインターフェースを持ち、様々な機器を接続できる。センサーやカメラなどの入力装置、ライトやモーターなどの出力装置を接続すれば、様々な挙動を実現できる。

 OSやアプリを含むシステムをmicroSDカードに格納するため、用途に応じてシステムを簡単に入れ替えられるのもメリットだ。

 もっとも良い点ばかりではない。デメリットもある。

ラズパイのデメリット
[画像のクリックで拡大表示]

 使い始めるときにはOSをインストールする必要があり、その分の手間がかかる。また、使いこなすには、パッケージを管理する「apt-get」や権限を変更する「chmod」といった最低限のLinuxコマンドの知識が必要だ。

 IoT機器としては消費電力が大きく、本体が発熱しやすいという問題もある。こうした問題を踏まえて使う必要がある。

この先は有料会員の登録が必要です。「日経NETWORK」定期購読者もログインしてお読みいただけます。今なら有料会員(月額プラン)が12月末まで無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら