ライブ中継の映像配信は「NGATE」「映像監視センター」「RAI」という3つの仕組みによって支えられている。これらがどのような役割を担っているのか、それぞれ順に見ていこう。

監視と機器の自動設定を実現

 NGATEは映像ネットのインフラを構成する機器やネットワークを管理・監視するオペレーションシステムである(図4-1)。NGATEは管理ポータルやビジネスロジック、マイクロサービスオーケストレーター、マイクロサービス群で構成されている

図4-1●NGATEのアーキテクチャー
NGATEは映像ネットを構成する機器やネットワークを管理・監視するオペレーションシステムである。定常的に機器やネットワークを監視するほか、ライブ中継のオーダーの受け付け、それに基づいた設定情報の作成、映像伝送のための回線帯域の予約、当日の機器への設定投入などを実施する。
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 一般的なオペレーションシステムと同様に、NGATEはネットワークとそれを構成する機器を定常的に監視する役割を担う。

 オペレーターはAPIを通じて管理ポータルにアクセスできる。問題が発生すると直ちにアラートを上げ、オペレーターに知らせる。素早く原因を切り分け、問題の解消につながる機能を起動できるよう、ノウハウが詰め込まれている。

 NGATEの特徴的な点は、一般的なオペレーションシステムとは異なり、ライブ中継のオーダーに関連した様々な処理を実施できることだ。オーダーに基づいて機器の設定情報を生成し、機器を自動的に設定する。先述したZTPについても、スタジアムに当日搬入される機器とNGATEの連携により実現する。さらに内蔵するSDNコントローラーにより、ネットワークの帯域を予約する。

全試合の映像を監視

 NTTぷららが担当する映像監視センターでは、ライブ中継当日の全映像を放送局と同じグレードのモニターに映し、オペレーターが目視により確認、監視する(写真4-1)。これにより、映像レベルの異常を速やかに検知し対処することが可能だ。

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写真4-1●映像監視センターでの 映像監視の様子
オペレーターによる目視に加え、IPレイヤーから映像レイヤーまでを自動的に一括監視している。

 顧客の要望によっては、オペレーターが制作マニュアルを参考に、映像や音声が正しいか、映像や音声のチャネルの割り当てが適切かについても確認している。

 また、オペレーターの目視による監視だけでなく、IPレイヤーから映像レイヤーまですべてを自動的に一括監視する仕組みを導入し、肉眼では見逃してしまう微細な異常も監視している。

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