(出所:Deutsche Messe)
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 独ハノーバーで毎年春に開催される欧州最大の産業展示会「HANNOVER MESSE 2019」(ハノーバーメッセ)。22万7000m2に及ぶ広大な展示会場に2019年は75カ国から昨年を700上回る6500以上の出展者が集った。2019年4月1日から5日の会期5日間で約21万5000人が訪れる巨大な展示会である。

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 ハノーバーメッセが注目されるのは2011年のこの展示会でドイツが進める産業政策「Industrie 4.0」(インダストリー4.0)のコンセプトが初めて示されたから。以来、インダストリー4.0の進捗をベンチマークする場として世界中から注目されてきた。

 コンピューターで作られるサイバー空間と現実の工場をセンサーやネットワークで連携させるサイバーフィジカルシステムを基礎に、シミュレーションや分析を駆使してさらなる効率化を目指すスマート工場のコンセプトは、国内でもようやく実装段階に入ろうとしている。こうした考え方を初めて世に示したのがインダストリー4.0である。

 ではインダストリー4.0で世界の先頭を走るドイツは今、どこまで進んでいるのか。現地からリポートする。

Part 1:インダストリー4.0

次の焦点はエッジAI、活用はより深い段階へ

「デジタル技術のより深い適用を考える段階に来た」。独シーメンスでデジタルインダストリーズ社内カンパニーを率いるクラウス・ヘルムリッヒ氏はこう語る。この言葉通り、インダストリー4.0はコンセプトから活用を意識した展示が目立った。


インタビュー

ITとOTは2年以内に完全融合する
独シーメンス
ファクトリー・オートメーション・ビジネスユニット
CEO(最高経営責任者)ラルフマイケル・フランケ

Part 2:5G

5G産業利用に積極姿勢、活用事例を一挙展示

5G(第5世代移動通信システム)の産業活用に関する展示スペース「5G Arena」を新設。高速かつ低遅延の5Gを活用し、3次元カメラで撮影した映像を5Gで送信するロボットや、LANと組み合わせて通信の安定性を確保したシステムなどが出展された。


コラム

ハノーバーから消えた
インダストリー4.0の旗手

Part 3:ロボット

欧州ロボット市場に食い込むロボットメーカー

欧州でもニーズの高まりが予想されている産業用ロボット。対話型の協働ロボットや軽量化を図ったロボットなど様々なタイプのロボットが提案された。欧州市場に食い込もうとする日本メーカーの動きも目立った。

出典:日経ものづくり、2019年5月号 pp.68-69 特集2「活用期に入ったインダストリー4.0」
記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。